新渡戸文化学園の校舎の一角にある「VIVISTOP NITOBE(ものづくりスペース)」に置くイスを、授業などで実際に使用していく5年生が制作したプロジェクトです。
本プロジェクトでは高知県佐川町で活動しているデザイナーや林業関係者とオンラインで一緒に取り組み、レーザーカッターやshopbotなどのデジタル工作機械を活用しながら、自分たちの手でやすりがけや組み立てを行い、自分たちの想いを形にした国産材の12脚の椅子を制作しました。
現在は、新渡戸文化小学校の児童から、新渡戸文化中学・高等学校の生徒、企業連携などで訪れる大人たち、教職員、保護者と、幅広い世代に実際に椅子として使用されています。 

取り組んだこと
・本プロジェクトは、子どもたちと共に環境づくりや家具制作を行いたいという思いから、他のメンバーと共に企画・実行しました。
・主に2チームにファシリテーション兼制作サポートとして入り、子どもたちと一緒に椅子のアイデア出しからプロトタイピング、塗装や組み立てを行い、椅子を完成させました。
・チームに入り子どもたちと対話しながら、みんなの意見やアイデアを一つにまとめたり、アイデアの具現化をサポートしました。

役割:Project design, Prototyping, Graphic design, Photo
期間:2020.04 - 12
Link:https://vivistop.myportfolio.com/funiture-design-project
Award:キッズデザイン賞 最優秀賞『内閣総理大臣賞』


Design Point
「The イス」は王様気分を味わえるイスです。 バロック調の椅子を参考にし、王様気分が味わえるよう大きな背もたれと肘掛を付けました。 
1番のポイントはイスの脚で、スリッド状で逆三角形の形状になっています。隙間が空いていているのもこだわりで、美しい椅子を目指して試行錯誤しながら作成しました。 またオリジナリティーを出すために、レーザーカッターならではの加工として背もたれと肘掛けに彫刻している点もポイントです。 
王様気分で深々とどっしり座れるように、全体の寸法をしっかり測りながら作りました。

Story
このチームは一人の男の子が工作用紙で形の逆四角錐の脚のイスを作成していてそれが「カッコイイ!」というところからスタートしました。 みんなで話して決めた方向性は「王様が座る様な目立つ椅子」。
途中から1人転校で抜けてしまい、また男女で意見がぶつかり合うことも多かったけど、一つ一つ形にすることでみんなの思いを合わせました。 佐川町の方とのオンラインミーティングで「もっと王様が座る様な椅子にするにはどうしたら良いだろう?」、「座りやすいサイズはどのくらいのサイズだろう?」の意見をもらい、子ども達と一緒に背もたれ/肘掛の模様や細かいところのサイズまで考えました。 
最後まで揉めることはあったけど、最終的に印象的で特徴的な「THE イス」ができました。

Design Point
「硬いソファー」はリラックスして座れるイスです。 ソファーのように体にフィットし、リラックスして座ることができます。 木の素材を体の形に合わせて曲げることで、体にフィットさせる形状にしました。 
また座面と背もたれを中央に向かうにつれて深くなるような設計で、デジタルファブリケーションならでは作りです。肘掛もつけることで、よりリラックスして座れるようにしました。
座面の下に収納できるスペースもあり、図工の授業で使うバックなどを入れておくこともできます。

Story
このチームは2人のメンバーが「ソファーのようにリラックスして座る椅子が作りたい」という同じような思いでアイデアを出しました。それを実現させるべくチームでスタート! 
「木材」でソファーのようにリラックスして座れるようにすればどうすれば良いだろう? 
この問いに対して大人のアドバイスも参考にしながら、最終的には「体のラインに合わせるように木材を並べて背もたれ/座面を作る」というアイデアに。 その後も佐川町の方と繋いで「木材の間隔はどのくらいが良いだろう?」、「カットするラインの詳細の詳細をどうしよう?」、「荷物置き場には何を置く予定?」などを相談しながら進めました。
 組み立てる際は切り出したパーツがかなり多く、やすり掛けと組み立てが大変でしたが最後までみんなで頑張って完成させました。

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